君
□君の居場所-01-
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「ちょっと邪魔!」
『ご、ごめ…!?』
廊下を歩いてたら後ろから他の女子に怒鳴られ、そしてその場から退こうとしたら上からいきなり大量の泥水が降ってくる
『………』
「きったねー!」
「おい!お前、そんな格好で卒業式に来るなよ!」
「私達に迷惑かけないでよねー!」
まさか…卒業式にまでやってくるとか……君達どんだけ暇なの?
二年の時、関西から東京に引っ越してきた時から今まで僕は何故か虐めの標的にされた。
多分、学生の気紛れか何かかとは思うけど…正直、これはないだろ、と思った
そしてかれこれ二年近く受けた虐めは今日で終わる
なにせ今日は卒業式だ
いくら何でも卒業式にまでしてこないだろ。と腹を括っていた
『…だけど……』
泥水を頭から被ってしまった以上、卒業式に出れる筈も無く…
僕は仕方なく卒業式をボイコットし、家までの道のりを歩いていた
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