凡
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さて、あれから何時間泣いたのだろうか。
そろそろ現実を受け止めて行動を起こさないと。自分でもサッパリし過ぎだとは思うが、これが性格だし。仕方ないと思う。
泣き崩れていた体制から立ち上がろうとしたら、また携帯が光っている事に気付き、確認すれば、またメールのようだ
【こちらとしてはどう謝罪すればいいのか定かでは無いので、とりあえず生活費などはこちらで手配した通帳に毎月100万ほど振り込ませてもらいたい。ちなみに通帳は寝室の机の引き出しに。そしてお前の身体能力などを強化させてもらった。所謂、補正や特典というやつだ。そちらの世界で不自由しない程度まで上げさせてもらったから、自由に暴れるといい。では、また。】
………な ん だ と ?
生活費は当然として(だって働きたくない⇦)身体能力の強化って何事?え、ここ、べるぜバブの世界だよね?そんなんで肉体強化とかヤバくないかい?
『?…あれ?』
肉体強化という言葉に私は自分の手を見つめる。そして、そこで漸く気付いた
『……もしかして…縮んでる…?』
私は慣れない家の中を急いで駆け回り、見つけた洗面台の鏡に写った姿を見て崩れ落ちた
『若返っとるぅぅぅ!?』
元から背が低かった私が、どうにか大人に見られようと頑張って伸ばした髪は短くなっていて、牛乳やらで頑張って伸ばした背までもが縮んでいる
マジ?なんなんだよ、これ!
あれか!見た目は子供、頭脳は大人の死神探偵か!?ふざけるなよ、マジで!!
『あー!またやり直しじゃん!乳製品、買いまくりの記憶がぁぁぁぁ!』
……うん、よし。
とりあえず落ち着け、私
『これは……中学の時、かな…?』
縮んだものは仕方ないと半ば諦めて、再び鏡と向かい合う
見たところ恐らく中学生ぐらいの時の姿だとは思うが……
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