凡
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『おぉ、ここが石矢魔……』
家(マンションの五階だった)を出発し10分ぐらい歩いていたら奇跡的に商店街に着いた。
そこは人が多いわけでもなく少ないわけでもなく、ちょうど良い街並み
『さてと、まずは服ですな』
先程、部屋のクローゼットを見てみたけど制服以外に私服はあるが些か足りない気がしたので私服を買おう。あと下着も。
とりあえず見つけた服屋へと入り、物色。適当にグレーのスウェットやジーパン、柄シャツ、下着を数枚買った。
そしたら意外にかさばって荷物が邪魔になる。かと言って一回帰ってまた来るのも面倒だし、気付いたら昼なので休憩がてら近くにあったファミレスへ入店。そう言えば朝からご飯食べてなかったな……
「いらっしゃいませー!」
『一人です、禁煙席で』
「かしこまりました。こちらへどうぞー!」
入ってすぐに作り笑顔の店員さんをスルーして聞かれる前に答える
一瞬、店員さんが「え?子供一人?」ってな顔をしたが気にしないでおこう。背が低い私が紛らわしいんだ、多分
「お決まりになられましたら、そちらのボタンでお呼び下さい!」
『はい、ありがとうございます』
作り笑顔で決まり文句を言い去っていく店員さん
分かるよ、仕事って面倒だよね
私にはもう縁は無いが⇦
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