凡
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私が転入してから数日が経った。
城山以降、キャラとは出会っていない。なかなかの出だしの良さだ
とか、思っていたら…………
「…………」
『…………』
たまには外で勉強しようとしていたら上からガシャァァン!て音が響いて、次にドサァァ!って……人が落ちてきた
落ちてきた人物に見覚えはあるが、関わりたくない
だが何故か今ここには私以外に人がいない。まぁ、私がそう仕向けたのだけど………
『………大丈夫ですかー?』
「……………」
『んなわけないよね……とりあえず救急車は呼んでやろう』
反応が無い男…神崎を横目に私は携帯を取り出し、救急車を頼んだ
城「神崎さん!」
救急車を頼み終え、携帯をポケットに閉まっていると先日出会った城山が倒れている神崎に走り寄ってきた
城「神崎さん!大丈夫ですか!?」
『あ、揺らさない方がいいよ。頭打ってるかもだし』
城「!……お前は…」
相当神崎が心配だったのか
話し掛けて漸く私の存在に気付いてくれた。
『救急車なら今呼んだし。多分すぐ来るよ』
城「すまない…!!」
『……ねぇ』
城「?…なんだ?」
私に顔だけ向けて礼を言うと、まだ心配なのかまた神崎へと向き直った城山
それに私が声を掛けると彼は振り返らずに返事だけを返してきた
『事情はよく分かんないけどさ、窓から落ちるとか異常だから。今度から気を付けてね』
城「あ、あぁ……」
『じゃ、ばいばい』
それだけ言うと私は地面に置いていた鞄を拾い上げ、その場から離れた
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