凡
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「あんた、誰?名前は?」
ファミレスを出て、私達は遅れながらも学校へと来た。
夏目と城山とは生徒玄関で別れ、私は自分の教室へと向かう
そして教室に入り座った瞬間、いきなり見知らぬ女子に冒頭の声を掛けられたのだ。つか、お前が誰だ
『転入してきた新堂ですが、何か?』
「転入生じゃ知らないだろうけど、この学校の女子は殆どレッドテイルってレディースに入ってんの。だからアンタも入りな」
まぁ、女の子なのに何て言い方
まるで拒否権が無いみたい
『すみません。興味ないんで』
「はぁ!?アンタ、人が優しく誘ってんのに何、その態度!?」
え?何でキレてんの、この人ww
しかも私、同級生に対して敬語使ったのに、その態度ってww
「どしたのー?」
「ちょっと聞いてよ。コイツがさー……」
女の怒鳴った声に反応して、他の女子達がワラワラと集まってきて私を見て何か話してる。そして睨んでくる。
ちょっwwやめてくんない?
ムカついてくるからww
「お前、ちょっと面貸せよ」
『ここでも良いじゃないか。学生の本分は勉強だしね』
「テメェ…!!」
面なんか貸そうものなら君達、絶対校舎裏とか行きそうなんだもん
だから、ここで。と言ったら先程の女子が私の胸倉を勢い良く掴みあげた。そのせいかちょっとだけ足が浮く。背が低いって不便だ
『んー……ちょーっと苦しいから離してくれないかな?』
「うるせぇよ!チビが調子にのるんじゃねぇ!」
『……………』
「?……」
ゴキッ…!
「え……あ……あぁぁぁぁ!?」
『……あ、ごめん。つい』
チビと言われ、少しキレてしまったみたいで、気付いたら私を掴んでいた女子の右腕を掴み返し、骨を折ってしまったようだ。
その証拠に彼女の腕は紫色に腫れ上がり、変な方向に曲がっている
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