祓魔師
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『……………』
「……………」
父さん母さん、早速事件です
暗い穴を通り抜けたら、変な格好したピエロがいました
僕もう無理です
「……貴女、もしや…」
『は、はい!?』
「龍の神、では?」
目の前にいるピエロが口を開いたかと思ったら、いきなり正体がばれた
確かに僕は龍神の血をひいている訳だから龍の神、なんだろう
『そ、そうです…けど…』
「素晴らしい!」
『Σ!?』
ピエロがいきなり叫びながら机を叩くものだから、僕の肩が飛び跳ねた
何、この人
心臓に悪いよ!
「噂は本当だった!」
『噂…?』
「おっと、失礼。説明しましょう」
そう言いながらピエロは持っていた本を僕に見せる様に突き出してくる
「この本には龍の神を召喚する儀式方法が書かれています」
『うん』
「太古より伝説となっていた龍の神ですが、伝説故にどうも偽物が多くありました」
相槌程度に頷く僕を見て、嬉しそうに話すピエロ
簡単に略せば、どうやら龍神が見たくて昔から探していて、そしてやっと本物を手に入れたらしい
努力家なんだろうか?←
「で、見つけたはいいんですが…問題がありましてね……」
『問題…?』
僕が首を傾げると、ピエロは本の一番最後のページを見せてくれる
「普通なら一人の血を塗り、龍神と契約するのですが……」
『…どうみても一人分じゃないね、それ』
「はい。実は本を見つけた私の友人がこれまた酷い奴でしてね…私に渡す前に勝手に血を塗ってしまったんですよ。しかも三人も」
『?…それの何が問題なんですか?』
僕は特に気にせず、ただ疑問に思ったから聞いただけだ
なのに、ピエロは言った…
「血を塗った三人…あ、私も塗りました…つまり四人の承諾が無いと貴女はこの世界から一生出れません」
……………死ね
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