祓魔師

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時間は経つのが早い
いつの間にか僕がこちらに来て二週間が経った

あれから何度か祓魔屋に通い、しえみにだいぶ懐かれてしまった。園芸、恐るべし…


だが一番 問題なのは……














メ「琴音!一緒にゲームしましょう!」













彼…メフィストである

読んでいた本から顔をあげ、メフィストを見れば、その手にはゲームソフトが大量に持たれていた













『メフィスト…お前、仕事は?』

メ「今は仕事より琴音の相手の方が優先なんです!」













なんだ、その優先順位

メフィストが余りにうざいせいか、僕の敬語もどこかへ去ってしまったようだ












メ「さぁ、どれがお好みかな?RPGに格ゲー、レースに育成。それに恋愛シミュレーションもありますよ!」

『……じゃあRPGでもやってろ。見てるから』












そう言うとメフィストは「私は琴音と一緒にやりたいのに…」と呟きながらもRPGのディスクをゲーム本体にセットする

すると大画面のテレビからRPG特有のサウンドが流れ始めた。それを見て、僕はまた本へと視線を落とす












メ「〜♪」

『……………』














………鬱陶しい

何がって…メフィストが、だ
別にゲーム音は構わないが鼻歌は止めてくれ
なんか気になって本が読めないじゃないか

だが、せっかくゲームに夢中になっているんだ。また話し掛けたら面倒になるし……ここは我慢して無視しよう














『………』

メ「〜♪…おや?」

『…?』












いきなり鼻歌が途切れ、聞こえた声に反応して視線を本からメフィストへ移せばゲーム画面ではなく、窓を見ているメフィストがいた














『どうかした?』

メ「…そういえば今日は来客がいるのを忘れてました」













忘れてましたって、お前…














メ「ちょっと見て来ます。琴音はここから動かないで下さいね」

『…はいはい』














急ぐ様に部屋から出て行くメフィストに僕は漸くリラックスして本が読めると少し喜んだ












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