祓魔師
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『…………』
今日は正十字学園の入学式
僕はメフィストから受け取った制服を片手に姿見用の鏡の前に突っ立っていた
これには理由がある
『こ、これを…僕が着るの、か…?』
メフィストから渡された制服はもちろん女子の制服。
自慢にもならないが僕はどちらかというと母さん似で、家には男ばっかりだったから僕は昔から女物の服なんか着た事が無い。実際に今だって母さんがくれた紫のパーカーに茶色のズボンだし
『こんなフリフリの…着たくない……』
でも入学式というのは結構大切な行事と聞いてるし(琴音は学校に行った事がない)、やはり学校指定の服で行かないと駄目なんだろうか…
『…………うん、よし』
鏡を見てから僕は覚悟を決め、制服をベッドへと投げ捨て、違う服を身に纏う
そして鞄を片手に部屋を後にした…
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