Blue Flame

□#2 大切な再会
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 何度目かわからないため息が洩れる。もうほんとだるい。倦怠感マックスです。土の香りがやけに鼻について煩わしい。
 トイレから出ると森でした。軽く意味がわからなったので振り向いてみるとトイレが消えていた。本気で思考が停止した。神様が何かしてくれたんだねワーイありがとう禿げろなんでトイレなんですかね。
 森の木にもたれてもう一度ため息をつく。がさ、と上から葉っぱらしき物が落ちてきたけど、拭う気力も湧かない。
 ずずずずずっと背中を擦って座り込む。どろってした気持ちが腹の底に溜まる。溜まる。

 ……生きたくないなぁ。
 まさかあいつらが居ないなんて思わないじゃねーかよ。恨むぜ。
 新しいポケモン探せとでも? カルトが居ない人生が全く考えられんのだが。

 彼らが居たからこそ、僕という人間が形作られたと言っても過言ではないし。

 と思った次の瞬間に。

 スゥ、と頭上の空間がねじ曲がった。見ると、先の見えない無の穴がある。

 ……何これ? さっきまでなかったぞ? おい。
 護身用のナイフを取り出して構える。

 穴は深く、先が見えない。ブラックホールを連想させる。
 ギシギシと壁が軋む。

 予想外の事態に血が頭にかなり回って、急速回転で状況把握を試みた。
 条件反射で腰に手をさ迷わせるのが情けない。

 しかしそんな僕の事情に構わず、落ちてきた。落ちて、きた?
 穴から何かが出てきた。何だ?
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