ぶっく

□4がつ。はじまりのおはなし。
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4月。ただでさえ少ない休みを部活で潰されたが為に久しくはない、学校。




私、元1年3組、真田優紀は



2年生に、なりました。




クラス替えに心を躍らせるわけでもなく、なんとなしに新クラスの発表されているところへと足を運ぶ。




そこで、友人が人ごみに呑み込まれつつも必死に自分のクラスを見ようとしているのが目に入った。



思わずその光景に笑みを浮かべていると、




「あっ、優紀ちゃん!!おはよー、、って、なに笑ってんの、きもい」



「ちょ、会っていきなりそれはなくない?泣いちゃうー」



「棒読みで言われても。あ、優紀ちゃんとクラス一緒だったよ。今年も一緒だね」



「えっ、ほんと!?やった、、、、!」




友人からの嬉しい知らせに、素直に頬が緩む。



友人というのは、この目の前にいる、本城加子。



特徴は・・・めがね?




「・・・・・・。」



「あれ、どしたの加子。そんな顔してたらせっかくの美人が台無しだよー。まぁその顔もかわいいけれども」



「っるさい!美人じゃないし・・・はぁもういいや」



・・・?



なんだったんだろ



まぁいっか、加子がいいっていってくれてるし!!



「あ、ねえ他のクラスメイトは?てか瑛瑠は!!??」



あの子のとこを思い出した瞬間、加子に掴みかかってしまった



まぁでも、それもしょうがないんですって・・・って、私はなにを言ってるんだろう



ああそうだ、瑛瑠だ!!




「瑛瑠は何組!?私と一緒!!??」



「見てくればー?」




極上の笑みでそう言われる



くっ、、、さすが加子、素敵な性格してる、、、




「・・・・私ら何組よ」



「去年と一緒」



「・・・・ありがと」



「ほら、はやくいってきなって」



加子のその言葉を聞いてすぐ、私は人ごみへと向かっていった








 
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