Gift
□遅刻魔彼女と真面目な彼
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「「おはよーございます」」
私は、がむしゃら★ シャララ☆。
あいさき めぐむと読む。
「がむしゃら★ シャララ☆ぅ・・・お前は廊下に立っていろ!」
私は極度の遅刻魔です。
いや朝とか起きらんないっしょ。
いや、マジでガチで。
「えぇ!?センセーそういうの依怙贔屓って言うんだけど!?」
そして、秀徳高校バスケ部員・宮地 清志の幼馴染。
清志は最近スタメン入りしたんだけど、1年にバスケ強い子がいるらしくて、それがまたすごいらしい。
「宮地は真面目だから良いんだ。でもお前は遅刻魔だからだめだ」
清志はセンセーに気に入られてるらしい。
まあ真面目だしバスケ部員だしねー。
私は遅刻魔だから有り得ないし。
羨ましいことこの上ないよ。
「でも今日は清志も遅刻してんじゃん!」
「良いんだ」
「うわぁ理不尽!」
何このセンセー。
こんなセンセーいて良いんですかー!?
本当にふざけんじゃねーよハゲジジイめ。
「おいシャララ☆、本音漏れてるぞ」
「ほへ?」
「がむしゃら★ぃ・・・」
「ひぇ!廊下に立ってます!」
・・・とは言ったけどさ。
今時廊下に立たせるとかありえんだろ。
あれか。
ジジイだから『立たせときゃ反省するだろ』とか思ってんのか。
古いんだよ!
最近の子はねえ、タフなんだよ!
ゴーイングマイウェイなんだよ!
「シャララ☆うるさい。黙んねーと轢くぞ」
え、酷い。
つかマジでか。
心の声漏れちゃってたか。
うわーおゴメンよハゲジジイ。
「萌うるさい殴るぞ」
「えっ清志酷いっ」
「つかお前のせいで俺まで立たされただろ」
え。
なんだい連帯責任かい。
えげつないねあのハゲ。
「まあ俺的には2人きりになれて嬉し・・・」
え。
ええええええええ!?
嬉し・・・えぇ!?
何、
まさか。
「清志って・・・私のこと好きなの?」
「・・・悪いか」
「いや全然悪くないよ寧ろ嬉しい。これから宜しくね」
「・・・あーうん」
「ブフッ照れてる」
「うっせー殺すぞ」
「ひっどーい」
ちょっと口悪いけど、優しいよね。
そんな幼馴染のキミが
あいらぶゆー!