黒子のバスケ
□本当のキモチ
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「名無しさんー
征十郎くん来てるわよー」
『はーい、ちょっと待ってー』
征十郎とは、私の幼なじみ。
家が隣だから小学校の頃から毎日一緒に登校している。
「遅いぞ、名無しさん」
『ごめん、寝ぐせが直んなくて』
「そんなのどうでもいいだろ。
名無しさんは何しても同じだ」
『うわーひどーい』
「早くしろ。行くぞ」
小さい頃は私の方が身長高かったのに、いつのまにか見上げるのが辛いぐらい背が伸びた征十郎。
顔立ちも整っていて、女子にも凄いモテる。
普通に告白とかされてるもんなー
…でもなんで毎回断ってるんだろう。
なんで誰とも付き合わないんだろう。
私なんか告白もされた事ないのに…
「名無しさん、どうした」
『あ、いや、征十郎ってモテるのになんで彼女いないんだろうなーと思って』
「はぁ…名無しさんは鈍いな…」
『え?そう?はじめて言われたわ』
「嘘だろ…」
『あ、じゃあ私こっちだから!
じゃーねーっ!』
「まだ時間がかかりそうだな…」
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