黒子のバスケ

□素直に…?
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そこへ、帝光バスケ部のレギュラー陣が続々と集まってきた。




「名無しさんっちー髪伸びたっスねー!

可愛いっス!」



黄瀬黙れ。
なに可愛いとか言ってるんだ。



「髪の長い名無しちゃんさんも似合ってますよ」



黒子まで…



「イメージが変わったのだよ。

何というか……大人っぽくなった」



何が大人っぽくなっただよ。



「いいんじゃね?

オレは長い方が好きだ」


「オレもー

名無しさんちん美味しそうだしー」



二人とも消えろ。

この可愛い名無しさんを見ていいのはオレだけなんだから。








と思うや否や、オレのジャージを名無しさんの頭から被せて顔が見えないようにした。




「名無しさん、やっぱ髪切れ」


『えっなんで?てゆーか前見えないよー』


「お前たち、もう名無しさんの事は見るな。オレだけが見ていい。」




そして名無しさんを抱えてその場を離れた。








「いいか、オレ以外にその顔見せるな」


『なんで?』


「名無しさんがブスだから。

オレが恥ずかしい」


『………わかった。じゃあ髪も切るね』


「いや、髪は伸ばしたままでいい」


『え?だってさっきまで…
「オレの考えがさっき変わったんだ。

それだけだ」



『うん、わかった。

で、赤司くんが恥ずかしくないように頑張るから』


「…それでいい」








…いつになったら、この気持ちを全部名無しさんに伝えられるのだろうか…













(赤司っちって…)

(素直じゃないのだよ)

(あと〜、)

(赤司くんは意外と)

(独占欲が強いんだな…)




(((((…気を付けないと…)))))










fin.
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