黒子のバスケ
□シューアイス
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『鉄平!ちょっと来て!!』
「どうした、名無しさん」
『どうした、じゃないでしょ。
さっきの事、忘れてないんだからね』
「ん?あぁ、あの事か」
『なんであんな事言っ…
「それよりさ、名無しさん。
さっき購買でシューアイス買ってきたんだけど、一緒に食べないか?」
『……………』
「いらないんならオレが全部食べちゃうけど」
『………いる』
「じゃあこっちおいで」
『………』
名無しちゃんは、まるで魔法をかけられたかのように一気に静かになり、子供みたいに木吉のところへ行った。
そしてシューアイスを両手でほおばり、幸せそうな顔をして
『おいしい』と一言。
「だろ?それ最後の一個だったんだぞ」
『うそ!本当!?』
「あぁ。オレが体を張って取りに行ったんだ」
『すごいっ!ありがとう!!』
…なんだかんだ言って、こいつら仲いいんだよな。
不思議な空気まとってるし…
伊「木吉ってさ、普段はボケてるけど名無しちゃんの事は誰よりもよくわかってるよな」
小「同感ー」
「でも毎日ケンカはこりごりだよ」
(…木吉、お前ってすごいな)
(ん?何言ってるんだ、日向の方がすごいぞ)
(…はぁ……)
fin.