黒子のバスケ

□今日こそは
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オレ、最近一緒にいてめっちゃ楽しい友達がいるんス。



名無しさんっちって子で、他の誰よりも話が合う。











…ぶっちゃけ、オレの好きな人だったりする。



でも絶対誰にも言わないし、ましてや本人に伝える気なんてこれっぽっちもない。



噂で広まったりして気まずい雰囲気になんかなりたくないんスわ。


















…だから、今森山先輩に詰め寄られてて大ピンチなんスよ。




「なぁ、黄瀬ってさ、名無しちゃんさんと仲いいよな」



「そ、そうっスか?」



「付き合ってんの?そこどうなの?」



「付き合ってないっスよ!ただ仲のいい友達っス!」



「へぇーそうなんだ。



…じゃあさ今度俺に、名無しちゃんさん紹介してよ」



「…えっ!?」



「だめ?」



「それだけはダメっス!

いくら先輩にでもそれはできないっス!」



「なーにムキになってんだか。

黄瀬の好きな奴は狙わないから安心しろ」





なんでバレてるんスかーー!?


ここはなんとしても誤魔化さないと。






「好きだなんて一言も言ってないっス」



「それで誤魔化してるつもり?

いいよ、俺別に誰に言おうとか思ってないし。




…でもね、これ一つ忠告。



好きなら好きって言った方がいいぞ。


名無しちゃんさんの事狙ってる奴、結構多いから」



「そうなんスか!?」



「あぁ。

ま、せいぜい気を付けるんだな。






あと、さっきはあんな事言ったけど俺も名無しちゃんさんの事狙ってるから。

そこんトコよろしく」







先輩はそれだけ言い残してどこかへ行ってしまった。







…これは本格的にヤバいっスね。




やっぱ、言わないとダメなのかも。






……次会った時に言おう。










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