黒子のバスケ

□お前は可愛すぎだ
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今日、私は真太郎の部活を内緒で見に来ている。









なんで内緒かって?



だって…









『今日、真太郎の部活見に行くね』


って言ったら


「いや、来るな」


って言われたし、



『えーなんで?』


って聞いたら


「理由などないのだよ」


って言われたから、内緒で来るしかないよね。



















おっと、真太郎発見。



そして私は内緒で来ている事を忘れ、大声で叫んだ。






『真太郎ーっ!』



「名無しさんっ!?」






…やば、内緒で来てるんだった。




でも、彼女なんだし部活ぐらい見に来たっていいよね。











『ごめん、真太郎の事見たくてつい来ちゃった』



「あれ程来るなと言ったのに…」



『なんでそんな来ちゃだめなの?

なんか私に知られたらヤバい事でもあんの?』



「そういう事じゃないのだよ!」



『じゃあなんで!

なんか隠し事でもしてるんでしょ、
もういいよ、私帰る』







カッとなった私は、真太郎に背を向けて歩き出した。









すると、背後から大きなものに抱きしめられた。





「名無しさん…

さっきは悪かった、誤解を招いてしまったみたいだ。」



『ご、誤解って…』



「俺は、他の奴らに名無しさんを見られるのが嫌だっただけなのだよ」



『えっ…?』



「……だから、名無しさんが可愛いから他の奴らに見せたくなかったのだよっ!」







真太郎の顔、見えないけど真っ赤なんだろうな…




私もだろうけど。








『…真太郎はさ、私が高尾くんとかに取られそうで怖かったの?』



「べっ別にそういう訳じゃないのだよ」



『…照れてる』



「照れてなどいない!」



『ふふっ、じゃあ隠し事はしてなかったんだね』



「当たり前なのだよ」







真太郎のドヤ顔、久しぶりに見たかも。







『でもさ、やっぱ部活見に行けないのは悲しいよ。

今度からは普通に見に行ってもいい?』



「…名無しさんが言うのなら構わないのだよ」



『ありがとう!真太郎大好き!』



「ふんっ、俺もなのだよ」





















……後日、真太郎の部活を見に行った時
全部員の前で彼女宣言をされたのは、また別のお話。











fin.
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