紫色の恋
□フグ鯨捕獲へ
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ココ「全く…うちの食材をほとんど平らげたと思った途端出発とは相変わらずせっかちなやつだ。」
『私のグルメ界から持ってきた食材も食われたしな…』
と少し不機嫌そうにジーッとトリコを見つめるレイラ。
レイラがグルメ界から持ってきた食材と言う言葉にトリコと小松は反応する。
トリコ「なにィ!?グルメ界の食材も入ってたのか!?」
小松「えぇ!?レイラさんってグルメ界へ行ってたんですか!?」
『私はグルメ界帰りなんだ!!』
とトリコと言い合いを始める2人。
割って入るようにココは言う。
ココ「占いの世界じゃあ行動するタイミングは大事なんだが…」
トリコ「思い立ったが吉日!!その日以降は全て凶日だぜ、ココ!!最高のタイミングが1000年後とかだったらあきらめろって言うのか?」
そう言い合いながらも”洞窟の砂浜”入口へ向かう4人。
その4人に気づいた1人が駆け寄ってきた。
「トリコッ!!やっぱり来ると思ってた!!」
可愛らしい栗毛色の女性がトリコにそう言いながら小走りで近づく。
「えっ!?四天王ココ!?トリコとココのツーショットっててんこもりのスクープ!!」
と言いながら手に持つビデオカメラを向ける。
ココ「やめてくれないか。」
キッパリと断るココ。
ココ「すまないね、あまりとられるのは好きじゃなくて…」
謝りながら悲しそうな顔をして俯くココにレイラは声をかける。
『ココ、そうピリピリするな。そういうキミは?』
「えっ…誰…めちゃくちゃてんこもりに綺麗…」
と呟きながらレイラに見とれるティナ。
小松「ティナさん!また1人で撮影ですか?」
その言葉にハッと我に返り小松の質問に答える。
ティナ「まぁね、10年に1度のチャンス山盛りだって言うのに、スタッフは怖がって誰も来やしないんだから!!
ところでそこのてんこもり綺麗な女性!!とってもいいですか!?モデルですか?!」
『私か?私は構わないぞ。モデルではなく…そうだな、形上は美食屋…かな。』
ティナ「女性の美食屋!?珍しい!!こんなてんこもり綺麗な人スクープになりそう!!」
キャッキャとはしゃぐティナに可愛いなと思いながら見つめるレイラ。
小松「そういえばなんだが不穏な空気ですね…」
トリコ「美食屋が捕獲した「フグ鯨」を横取りしようってヤツらだな。」
小松「洞窟から戻っても危険なんですね…」
『ここにいるヤツらは死ぬだろうな。』
ボソッとココに聞こえるように呟く。
ココ「やはり…ほぼ全員に死相が見える。」
『さぁ、洞窟に入ろうか。』