紫色の恋

□デート?
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「いらっしゃいませ〜はっ…ココ様…」

洋服店に入った途端店員さんはココを見てぽやんとした顔をする。
が、手を握られて来たレイラを見てムッとした顔をする。
だが、レイラもココに引けを取らない容姿の為にすぐに店員さんも理解した…という顔で話し始める。


「今日はどうされましたか?」

やっぱりココはモテるようで。
店員さんはココしか見ていない。

ココ「彼女の服を。
ドレス数着と、普段着、あと絶対パジャマは買わせてくれ。」


絶対パジャマは買っていくようでめちゃくちゃ強調して言っている。
その言葉に店員さんも気づいたようであからさまにガッカリしている。

「では、こちらどうぞ〜…」

『よ、よろしく頼む…』


ガッカリしている店員さんに申し訳無さそうにトボトボ入っていくレイラ。
だが容姿の良さにすぐに店員さんはやる気を出したようであれもこれもと服を試着させる。


3時間くらいしてようやく決まったようで。
普段着はいつもの服が気に入ってるようなのでドレスとパジャマだけは選んで帰る。

ドレスはやはりミニよりもタイトなロングの方が似合うようで、1着はロングな丈のスカートに左にスリットがはいった紫色の腰にフリルがついているような派手なタイプ。
もう1つはシンプルにロング丈だがアシンメトリータイプの黒いドレス。

パジャマは本人の意向でゆったりと着れる膝丈のワンピースタイプ。


『(まぁこれでも着て寝るかは気分次第だが…)』


ココは最初から最後までルンルンで着替えさせられるレイラをあれもいいね、これもいいねと見ていた。

店員さんも容姿の良さにテンションがあがってあれもこれもと着せられて当の本人は疲れてクタクタだ。


「ありがとうございました〜!」


ルンルンのココを横目にレイラはため息をつく。


『なにがそんなに楽しかったのか…』


ココ「レイラは容姿がずば抜けてるから何着ても似合ってて迷っちゃったよ、疲れた?少しお茶してから帰ろうか。」


『もうお昼だよ…』


ココ「ご飯にする?それとも甘いものでも食べる?」


と指さす方向を見る。
1つはイタリアン。
ピザやパスタが並ぶレストラン。
もう1つはカフェ。
カレーやオムライスの他にケーキやマカロンなど可愛らしい雰囲気だ。


『マカロン…!』


マカロンを見た途端目をキラキラさせてカフェにする!というレイラに頬が緩くなっていく。
やっぱり年相応なんだよな、と思いながら入ろうか。とレイラの手を引いて入っていった。
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