紫色の恋
□秘密
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レイラを気絶させたマンサムに怒るココ。
ココ「所長!!どういうつもりですか!!」
怒鳴るココにまぁまぁとトリコとサニーは間に入る。
トリコ「どういう事か説明してくれ。」
マンサム「頼まれていたんだ、私が頼むと言った時は気絶させてくれと。」
サニー「なんでだ?あの黒いモンが原因か?」
マンサム「詳しい事はワシからは言えん。
ココよ、そのままレイラを少し寝かせてやれ。事情は本人に聞くといい。」
すまなかったな、とレイラをココに渡すマンサム。
ココ「いえ、ボクの方こそ頭に血が昇ってしまって…すみません。」
マンサム「はやくレイラを自分のモノにしろよ!!レイラはモテるからな!!」
バッハッハッ!!と笑うマンサムにまたコイツも余計な事を…!!と思いながらレイラを部屋まで運ぼうとするココ。
トリコ「オレらも事情が聞きたい。ディナーはお開きだ。一緒に行くぞ。」
そう言うトリコに一同はコクリと頷く。
マンサムがあぁそうだ。言い忘れていたとトリコ達を引き止める。
マンサム「レイラが起きたら伝えろ。
リーガル高原からお前達が去った後、別の何かが侵入している。」
サニー「美食會か!?」
マンサム「いいや、違う。
よくわからないが、お前ら四天王3人とレイラは絶対行け。いいな。」
そう言うマンサムの言葉に?を浮かべながら一同は屋上から降りていった。
部屋のベッドに寝るレイラ。
レイラの横ではココが心配そうに手を握る。
トリコ「んで、結局詳しいところ何モンなんだ?コイツは?」
小松「僕達も神様…って所しか聞いてませんしね…」
リン、ティナ「えっ!?神様なの!?」
リンとティナは嘘でしょ!?とレイラを見る。
手を握るココはゆっくり口を開いた。
ココ「ボクが聞いている範囲では…彼女はインフィニティの名を持つ無限の可能性の女神…。」
サニー「インフィニティ…?」
一同はインフィニティの名を聞いてもあまりピンとは来ない。
それもそうだ、古い書物に少ししか書かれない女神なのだから。
ココ「女神インフィニティは、神に愛され愛されすぎた故に生まれた存在…」
トリコ「神に…」
小松「愛されすぎた…?」
ココ「愛されすぎて箱入り娘だったレイラは嫌になって逃げ出したそうだよ。だから今は世界中を旅している。
人々を守りながらね。」
サニー「まぁ、愛されるのは構わなくても愛されすぎて箱入りにされんのは誰だってヤだろ。」
ティナ「じゃあ、あのGTロボと闘ってた時にロボが言ってた500年前って……」
ココ「そう、グルメ戦争が起きた事は誰だって知っているだろ?
グルメ戦争はアカシアの見つけたGODが終結させた事も…」
トリコ「あぁ、絵本にもなるくらいだしな。」
サニー「だが、その事実は実は戦争だけではない。」
リン「確か、戦争が終わった直後人類が滅亡の危機に陥ったって聞いたし…」
ココ「そう、人類悪と呼ばれるその存在…事実人間には太刀打ちできないバケモノ…ビーストと呼ばれるその存在を退けて人類を救ったのは紛れもなく彼女だ。」
その言葉に一同はえぇ!?と驚く。
トリコ「なんだと!?」
小松「じゃあ、戦争を終結させたのはアカシア…人類を救ったのは…!?」
サニー「レイラと言えるって事か…」
リン「つーかレイラ何歳!?」
ティナ「てんこ盛りヤバすぎて話追いつけない…」
頭を抱えているトリコ達にココは続ける。
ココ「レイラは実際自分がいつの時代からいるかはハッキリしていないって言ってたよ。覚えているのはざっと5000年前くらい前だと…」
「「「ごっ…5000年!?」」」
小松「本当に…人ではないんですね…」
ようやく整理できたのか落ち着きを取り戻していく一同。
ココ「ボク達が小さい頃に会ったことがあるだろ?」
トリコ「あぁ、すっかり忘れてたがな。」
サニー「それがなんだよ?」
ココ「彼女…その後すぐにグルメ界に入って人類悪と対峙している。」
トリコ、サニー「はぁ!?」
ティナ「グルメ界ですって!?」
気候も、猛獣も全てが人間界とはかけ離れる言わば地獄。
そんな中でバケモノと対峙しているなら今日の事も納得だろう。
リン「じゃあ、その人類悪のせいで今日みたいな事が…?」
『それは…違う……』