Z E R O B O K U
□10年バズーカ
2ページ/2ページ
煙の中でいーたんを捜す。
指先が柔らかいものに触れた。
多分、腕だろう。
俺は顔を上げた。
「いーたんっ!」
「…………零崎」
「あ」
現代の方のいーたんだった。
小さく肩を震わせている。
可愛い、けど……いや……なんか…………
「何で裸なんだよ!」
「お前に脱がされたんだよ!」
「はあ!?」
「向こう行ったら何か窓から零崎が入ってきてさ、いきなり僕にきっキス………」
俺は今にも泣きだしそうになっているいーたんの肩を抱いた。
「あー泣くなって!…………俺のいーたんに手ェ出しやがって………!」
10年後の俺、許さねー…………!!
――10年後――
「……………」
「……………」
「……………いーたん」
「………………はい」
「ずっとほっといててごめん」
「………うん」
「でも、またすぐ行かなきゃいけないんだ」
「……え……?」
「ちょっと10年前の俺ぶっとばしに行ってくる」
「え……あ、ちょっ……駄目だって零崎ーっ!!」
[強制終了。]←
…………ごっごめんなさ………orz