Z E R O B O K U

□No Title
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「よ」
「……零崎」
「暇だったから来てやった。上がっていいよな?」
「あ、ちょっと待って、今」
「いいだろ」

俺はいーたんを押し退けて部屋に入った。
なんだ、止めるから彼女でも来てるのかと思ったらいつも通りじゃん。

「座るぞ」
「……水、持ってくる」

いーたんはそう言った瞬間、その場で崩れるように倒れた。

「は!?ちょ、どうしたいーたん!」

頬に手をあてる。熱い。
なんとなく、顔も赤い気がする。

「大丈夫かいーたん!」
「……っ、触んないで……」
「え?」

いーたんは俺を見上げて涙目になって言う。

「なんでもない、から」
「なんでもないって…いーたん熱」
「あっ」
「………いーたん?」
「あ、ごめ……」

……この反応は…あれ、か?

「いーたん、もしかしてなんか飲んだ?」
「……玖渚のとこで開発されてる風邪の特効薬貰って飲んだら、なんか、体が熱くなって、で……」

今に至る、と。

「……媚薬だったのか」

いーたんは顔を赤くしたまま目を伏せる。
俺は倒れたままのいーたんの体に跨がった。

「零崎……?」
「やってやるよ」
「は……?あ、ちょ……!」

服の中に手を滑り込ませると、いーたんは身をよじって逃げようとする。

「いっ、いいっ……自分でするから……!」
「大丈夫だって、俺も男だから、いーたんが辛いの分かるから」

少しずつ体をずらして、下腹部に指を這わせる。

「だ、だめ、だって…っ……」

羞恥に耐えられなくなったのか、いーたんは泣き出してしまう。
ああ、どうしよう、すげえ可愛い。

「………ごめん、いーたん」
「ふ……っ……」
「俺、マジで余裕ないかも」
「―――っ!や、ああっ……!」
「……辛いだろ」
「ぁ……」

躊躇いはなかった。
俺はいーたんのものを咥え込む。

「ぜっ………!」
「…………」
「やっ…ぁ、あ、………いっ……」

薬のせいもあってか、やっぱり早い。

「あ、あ、ごめ………」
「ん……」

俺は腕で自分の口を拭う。

「は……、いやっ……も、いい、いいっ……!」

……って言っても、体は正直なんだよな……。

必死に俺から逃げようとしているみたいだけど、力が入らないのか、小さく呻きが漏れるばかりだ。

「なんか滑るものとか、ない?」
「も、いいって……!」
「いーたん楽にしてやりてえんだよ」
「……っ、…や、触んないでっ……あ、ぁ…!」
「…………ない?」
「……は、っ……ぁ……、………が……」
「ん?」
「……戸棚に、オイル、ある、から」
「……サンキュ」

俺はいーたんの頭をそっと撫でて立ち上がる。
戻ると、いーたんは両手で口元を覆って声を堪えていた。
もう限界なんだろうか。

「……っ!や、やっぱいいっ!いい、よっ……」
「俺がだめ。それに一人でやるより俺に手伝わせた方が楽だろ」
「ゃ……あ……」
「………ごめん!ちょっと痛いかも」
「……ふ……」

オイルを指に絡めて、いーたんの中にそっと入れる。

「………き、気持ち悪……」
「うん、ごめん」
「……っ、あぁっ……!」

気持ち悪いんだろうけど、薬のおかげもあってちゃんと感じてくれているようだ。

「……ぜ、ろざきっ………」

いーたんが俺の背中に爪を立てる。
その痛みを、何故か気持ち良いと思った。




 
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