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「潤さん、なんですかその歌」
「これか?いい曲だろ。あたしの好きだった奴がつくった歌なんだ。ままごと、って言ってたっけな」
 
潤さんの口から出た好きな人、という言葉と、だった、という過去形の言い方に僕は一瞬戸惑う。
もちろん表情には出さないけれど。
 
「ままごと……一人じゃできない遊びですね」
「そうだなー、あいつはあたしとままごとがしたかったのかもな」
 
そう言って、潤さんはまた小さく鼻歌を歌い出す。

「……綺麗な、いい歌ですね」


それが本当に綺麗でいいメロディだったものだから、僕は潤さんに泣いてますよ、とは言えなかった。










 
 
 

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