長編&短編

□チャイルド☆パニック
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「えっとね、パパとママは今ちょっとお仕事で出かけてるの。だから、お姉ちゃん達と一緒に居ようね」

あかねが、少し焦りながらも答えると詩紋らしき子供は納得したのかニコッと笑みを浮かべ「うん!」っと頷きあかねに甘えるようにくっついた。

「可愛い…っ!」

あかねが、嬉しそうに詩紋らしき子供をぎゅ〜っと抱き締めてると天真が疑問に思い声を掛けてきた。

「でもよ、そいつ本当に詩紋なのか?見た目は、詩紋みたいだけど」

「こんなに可愛いし、素直だし、何より見た目がそのままだもん、絶対詩紋くんだよ!」

あかねは、詩紋だ!と言い張り天真と口論していると偶々通りかかった泰明は部屋に入って来くるなり詩紋を見て。

「詩紋は、何故幼子になっているのだ?人間とは、縮むものなのか…?」

泰明が、不思議そうに言うとその場にいた全員は詩紋なんだと納得した。
あかね達はこのままでは埒があかないと思い考えた。

「あっ、藤姫ちゃんなら何か分かるんじゃない?」

「そうだな!じゃ、藤姫のトコに行くか!」

藤姫に話を聞こうと部屋を移動する為それぞれ立ち上がると、あかねは詩紋を抱っこして歩き、オレ達も後ろからついてくように歩を進めた。




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