リトルバスターズ!
□製作中
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「恭介・・・・・」
「な、いきなりなんだよ理樹」
「あの、僕・・・・・・・
恭介のこと愛してる」
消灯時間も間近な頃、今日はいつものように理樹と真人の部屋にはいかずに自分の部屋で新しく買った漫画の山を読み漁っていた恭介の下にソレは起こった。
《×ゲーム・・・?》
恭介が自分の寝床である二段ベッドの下の段に寝転びながら漫画を読んでると、少し控えめなノックの音が部屋に響いた。
「ドーゾ」
そっけなく返事を返すと、ノック同様控えめにドアが開く音がした。
恭介は珍しく漫画から目を離しドアの方を見ると、そこにはまたも珍しく理樹が一人で立っていた。
「なんだ理樹か。お前が一人で来るの珍しいな」
「あ・・・うん。まあね」
いつもなら理樹がここに訪れる時はたいていリトルバスターズのメンバーの誰かと一緒なのに珍しい事もあるもんだ。と恭介は考えながら理樹に声をかける。
「で?なんの用なんだ」
いつもならすぐに近寄ってくるのにドアの前でずっと立ちっぱなしの理樹を見て恭介は不思議そうな顔をする。
「え・・あ、その・・・・・」
理樹は何を思っているのか、顔を真っ赤にしながら恭介から顔を少し逸らす。
その理樹の行動に更なる不信感を抱きながらも、漫画を読みたいらしい恭介は視線を漫画に戻す。
「何の用かは知らないが、出来れば早く済ませてくれ。今日中にこのシリーズ読んじゃいたいんだ」
「う・・・ゴメン・・・・・・じゃあ・・・・・・」
恭介の言葉に理樹は少し焦りながら二段ベッドに近づく。
そして膝を曲げて理樹は屈む体制になり、恭介と目線の位置を合わせる。
「あのさ・・・・今からする事、あんまり本気にしないでね?」
斜め下を向き、女の子のようにモジモジしながら理樹は顔を更に赤くさせる。
「おー・・・」
漫画によほど集中しているのか、あまり真面目に話を聞いてる様子もないまま恭介は適当な返事を返す。
「うう、あんまり話しっかり聞いてないみたいだから不安だけど・・・」
理樹は不安そうにしながらも、生唾をゴクリと飲み込むとその場から立ち上がり、恭介の読んでいる漫画を取り上げた。
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