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□魔法の言葉
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"ごめん"そのたった三文字が冷たく反響した。明日で付き合い始めて三年になるはずだった。二人でケーキを買って章俊(あきと)の家にお泊りして…そんな楽しい計画は計画のまま消えてしまった。
ぽたりと携帯の画面に丸い雫が落ちた。それから蛇口を捻った水道のように止まることはなかった。
「いやだよぉ…」

雨の音がやけに大きく聞こえた。
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