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□偽り少女と直感少年
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「ボス」
(ホンゴレ)

彼女の顔で、ふわりと花のように笑い

「ボス好きよ」
(君なんて大嫌いです)

彼女の声で、可愛らしい小鳥のように囀ろう

「ボスと居ると楽しい」
(君と居るとイライラする)

いくつもの戯言を

「ボスと居ると優しくなれる気がする」
(君と居るとなにもかもを壊したくなる)

虚言を

「ボスに触れられると嬉しい」
(君に触れるとムカムカする)

出鱈目を

「ボスとずっと一緒に居たいの」
(君となんて一瞬たりとも一緒に居たくない)

全てグチャグチャに混ぜ合わせて

「ボスのそばに居たいの」
(君から離れたい)

君に贈ろう

「ボス愛してるの」
(……)

ああ、なんて戯言


「ねぇ。どこまで?」
「え?」
少年はにっこりと笑いながら振り向く。
「どこまでが嘘で、どこからが本当?」
「ボス?」
可愛らしく小首をかしげ少女は困惑する。
「ねぇ。教えてよ」
「ボス。言っている意味が分らないわ」
少女は瞳を潤ませながら問う。
それでも少年は笑みを浮かべたまま。
「なぁ。骸」
「…バレてましたか」
少女は俯いたかと思うと、クフフと独特の笑いながら顔を上げる。
「何時から?」
そこにはもう先刻までの可愛らしい少女の面影など無い。
妖艶に微笑む少女に、臆することなく少年も笑顔で答える。
「はじめから」
「悪趣味ですね」
「お前の方こそ」
「それは言えてます」
クフフと笑う少女に、少年はじれったそうに問う。
「で、どこまで?」
「全部です」
クフっと笑みを深めながら少女は答え。
「うそつき」
「おやおや、僕が君を愛してると?」
「うん」
「……自意識過剰ですね」
「だって、お前。クロームの口で俺に愛を囁きながら、必死で否定してただろ」
「……クフフ…だとしたら、それは僕が君が嫌いということでしょう」
「でも、最後は否定しなかった」
「……」
無言で黙り込む少女に顔を寄せ
「骸。俺はお前が好き。愛してるよ」
「なっ!?」
そっと頬に口付ける。
「だから、クロームの躰を使うなよ」
ちゃんとキスすることも出来やしない。と不服そうに口を尖らす。
「…っ!?……なに勝手なこと言ってるんですか!?
大体、僕がなんで君のことが好きだなんて…」
「好きだよ」
「違います」
「なら」
「なんです」
「これから好きになる」
確信を持った目で少年は断言する。
「骸。お前は俺が好きだ」
「勝手なこと言わないで下さい」
顔を真っ赤にして否定する少女に、もう一度にっこりと笑って囁く。
「骸。俺はお前が好き。大好き。愛してるよ。
だから、お前も俺のことが絶対好きだ」
「なんて自己中なんですか!!」

(あぁもう!超直感なんて大っ嫌いです!!)




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あれ?何時ものことですが、はじめに思ってたのと違う内容になりました(笑)
始めの方もっとほのぼのした内容の予定だったのにな。
でも、骸が可愛いので満足。そして、ツナが強気です。
黒ツナも書きたいな。女体話も書きたいです。ダメですか?
文を書いてると、気が付くと暗くなる傾向があります。
原因は多分、私の絵がシリアス向けじゃ無いからと、それに伴う画力が無いからなんだろうな〜と思います。画力Please!!!漫画がきちんと描ける画力が欲しいです。



12/31 日記から移動しました。

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