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□気高き黒猫と白き檻
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「なつかないネコって、可愛いと思わない?」

「…なんですか。いきなり」

「…ーん。まあ、なんとなく」

「…」

「こう、毛並みも立派で高慢というか貴賓に満ちてて凛としてるのに、片意地張って素っ気なくって、その癖、寂しがりやな黒猫」

「……」

「なんかね。無性に構いたくなるんだよね」

「からかいたくなるの間違いでは」

「あはは…なんていうかさ。気高い黒猫を俺だけのモノにしたくなるんだよね」

「……」

「俺だけの側にいて、俺だけに懐いて、俺だけに甘えて欲しくなる」

「…自己中ですね」

「それが無理なら、いっそ俺だけが見つめられて、俺だけが触れられて、俺だけを求めるまで、閉じこめてしまおっか?」

「悪趣味な」

「そう?」

「そのネコが、貴方だけに懐いて、貴方だけを求め、貴方だけのモノになった途端。貴方はネコに興味を失うでしょう」

「そうかな?」

「ええ、だってそのネコは貴方の欲したネコではもうなくなってしまったのですから」

「……」

「懐かないネコは懐かないネコでいるしか、貴方の興味を引けないのです」

「そんなことないと思うけど」

「そんなものです。人は宝物を手に入れた瞬間からその宝物は宝物ではなくなってしまう。そのうち、貴方の欲したネコも飽きてしまえば貴方にとって不要なモノになるでしょう」

「……。だから、君も俺に懐かない?」

「はあ!?なんのことです」

「うん。そうだったら良いのにって」

「クフフ…貴方、馬鹿ですか?」

「せっかくの愛の告白なのに酷いなぁ」

「状況を見て言って下さい。そんな言葉、誰が信じると思いますか」

「うーん…そうかもしれないけど。ボッコボコにされて組敷かれた骸君」

「…っ!」

「ああ、怒った?」

「……」

「ねぇ、賭けをしようか。君が落ちるか。俺が飽きるか」

それまで生かしてあげるよ。

と暗に含ませ嗤う。

眼を見開いた君に荒々しく口付ける。


馬鹿だな。絶対逃したりはしないよ。
俺がどれだけこの時を待ちわびたと思ってるの。
ボンゴレの黒猫君。
ああ、もう君は俺のモノ。
離しはしない。離れられなくしてあげる。
鎖に繋いで閉じ込め。
俺以外の眼にはふれない。
俺以外触れられない。ようにしてあげよう。

二度と逃れることは出来ないように。

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初白骸。
骸がボコボコにされた時くらい。
白→骸。……白→骸→ツナでも可。



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