ラブ★コン二次創作・2

□Confession
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★12月26日 OTANI-Side


 本当なら、今日はデートのはずやった。
 はずやったのに・・・
 小泉が風邪をひいた。


 電話口でガラガラ声やった小泉。
「なんや、風邪ひくようなことでもしたんか?」
「ん?な、なんもしとらんよー」
 何も知らん人が聞いたら、ごく普通の会話。
 けれども。
 小泉の返事に、オレが不安を感じていた事は。
 たぶん、この時は小泉自身も知らんかったと思う。


 せやけど、オレは知っていたから。
 小泉が風邪を引いた原因を。


「そういや、初詣。今年はどないする?」
「どないって?」
「カウントダウン、去年みたくやるやろ?」
「そやなーみんなは?のぶちゃんとか帰省してくるんちゃうの?」
「あー、帰っては来るみたいなんやけど、大晦日ギリらしいんやて」
「そっかー、じゃあたまには2人で初詣にでも行くかー」
「そやね。じゃあ大晦日の11時に駅前でどう?」
「オッケー。てか、おまえ、それまでに風邪治しとけよ?」
「はーい・・・ごほっ・・・・・・うー、じゃあ今日はもう寝とくわ」
「ほな、おやすみ」
「おやすみ〜♪」
 電話を終えると、オレはベッドに寝転がりながら、天井をじっと見つめた。


「・・・なんもしとらん・・・か」
 クリスマスにデートした時は、見事なまでに元気だった小泉が。
 2日経ったら風邪をひいてん。
 どう考えても、あの時が原因としか思われへん。

 
 せやのに、なんも言おうとせんから。
 話を振ってみたけど、やっぱり流されてん。
 なんで、言わへんねん。


「はぁぁ・・・・・・」
 枕に顔を埋めながら、オレは深い溜息をついた。
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