ラブ★コン二次創作・2
□Confession
1ページ/7ページ
★12月26日 OTANI-Side
本当なら、今日はデートのはずやった。
はずやったのに・・・
小泉が風邪をひいた。
電話口でガラガラ声やった小泉。
「なんや、風邪ひくようなことでもしたんか?」
「ん?な、なんもしとらんよー」
何も知らん人が聞いたら、ごく普通の会話。
けれども。
小泉の返事に、オレが不安を感じていた事は。
たぶん、この時は小泉自身も知らんかったと思う。
せやけど、オレは知っていたから。
小泉が風邪を引いた原因を。
「そういや、初詣。今年はどないする?」
「どないって?」
「カウントダウン、去年みたくやるやろ?」
「そやなーみんなは?のぶちゃんとか帰省してくるんちゃうの?」
「あー、帰っては来るみたいなんやけど、大晦日ギリらしいんやて」
「そっかー、じゃあたまには2人で初詣にでも行くかー」
「そやね。じゃあ大晦日の11時に駅前でどう?」
「オッケー。てか、おまえ、それまでに風邪治しとけよ?」
「はーい・・・ごほっ・・・・・・うー、じゃあ今日はもう寝とくわ」
「ほな、おやすみ」
「おやすみ〜♪」
電話を終えると、オレはベッドに寝転がりながら、天井をじっと見つめた。
「・・・なんもしとらん・・・か」
クリスマスにデートした時は、見事なまでに元気だった小泉が。
2日経ったら風邪をひいてん。
どう考えても、あの時が原因としか思われへん。
せやのに、なんも言おうとせんから。
話を振ってみたけど、やっぱり流されてん。
なんで、言わへんねん。
「はぁぁ・・・・・・」
枕に顔を埋めながら、オレは深い溜息をついた。