ラブ★コン二次創作・2
□Confession
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★12月27日 OTANI-Side
小泉宛のメールを打ちながら、
オレはおとといのことを思いだしていた。
25日・クリスマスデートの帰り。
家まで小泉を送った直後。
オレは、見たことのある顔と、すれ違った。
ちょうど、小泉の家の塀を曲がったところで。
向こうはオレに気がついてへんかった。
気になって振り返ると、そいつは玄関先の小泉を呼びとめていて。
二言三言、言葉を交わすと、
小泉を連れ出してん。
そんなんびっくりするやん。
小泉になんかするんか思て、そいつに、声をかけそうになったオレを止めたのは。
さほど警戒心なく話してる小泉の顔と。
そいつが高校時代のクラスメートだと知っていたから。
2人は近くの公園でしばらく話してた。
オレは木の影でずっと様子を伺ってた。
いい加減寒くてどうしようもなくなってきた時、
そいつは小泉になにか押し付けて、
そのまま走り去って行った。
残された小泉は、しばらくその場に立ちすくんでた。
小泉の風邪は、この時が原因のはずや。
どう見たって、押し付けていったそれはプレゼントで。
そして、時期的にクリスマスプレゼントやろな。
ただし問題は。
なんで小泉がそんなんもらったのかと言うことと。
これを一切、オレに言おうとせんことや。
オレは溜息をひとつ吐きながら、メールを送信した。
「明日、様子見に行っても平気か?」