夢
□２０１１年、正月！
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「初詣行って来たばい」
「……はぁっ！？」
はいキました―。
気まぐれ彼氏の有り得ない行動。
「何、初詣行ってきたとか」
「白石たちに誕生日祝ってもらった帰りに、年越したけんね。混んでなかったし近くの神社寄ってきたとよ」
中学生でそんな時間まで外にいるとか、どうなんだ。
いや、千歳ならもっと大人っぽく見えなくないけど。
……いや、そうじゃなくて！
「おまっ…！彼女の私の立場は――!?」
初詣一緒に行こうって…一緒に行こうって……まぁ、言ってないけど!(恥ずかしくて言えないけど!)
何だよぅ。
「ん？なんね。一緒に初詣行きたかったと??」
「………別に―」
「嘘はいかんばい。」
「全然嘘じゃないし―」
「やれやれ、今年の目標は『素直』っちゃね」
「……ちょっと。何勝手に人のコートとマフラー持って来てんの」
「初詣。行くばい」
「…千歳は『初』じゃないじゃんか」
「彼女と行くのは初やけん。」
「え―、それは神様的にアリなのかな―」
「賽銭、奮発するからよかね」
「…ぷっ！アハハ、なんだそれっ」
あーあ、さっきまでの怒りはどこ行ったかな〜。
単純だ、私。
まぁ、いいか。
こんな性格の人って知ってて付き合ってるんだ。
そんな性格だから好きなんだ。
「しょーがないな―。付き合ってあげるよ。」
「ははっ、嬉しか」
こんな素直じゃない私だけれど、今年もよろしくねっ!!