The oath of the star
□My beloved lover
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彼が自分を求めてくれるのは嬉しい。
でもそれは本当に彼が自分を愛してくれているからだろうか?
彼の想いを否定などしない。でも時に不安になる。彼は本当に自分を女として愛しているのだろうかと――――――
彼が自分以外の女など眼中にないのは知っている。でも彼の中で燻っている戦火の炎はいまだに消えていない。傷の痛みは癒されるどころか今回の事でますます悪化の一途をたどる。
そして彼を戦火の渦に再び引き戻してしまったのは自分と云う存在。
彼にとって自分は本当に必要とされている存在なのだろうか?
必要な存在なのだろうか?
自分は彼にとって疫病神ではないのだろうか?
彼の心を癒す為だと云うのであれば自分の躯を彼に差し出すのは厭わない。
彼が自分を抱く事でその痛みから逃れられると云うのであれば喜んで差し出す。
だから彼から誘われた時は絶対に拒まない。
それで彼が癒されるのであれば――――――――
一時的な癒しを求めての事でも彼が自分を必要として求めてくれるのであれば―――――
でもそんな彼が自分を求めて抱こうとしたのはプラントに行くと言ったあの時だけだけ。他はすべて自分を安心させ、宥める事が目的のような気がしてならない。