The oath of the star

□My beloved lover
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「ラクス………大丈夫。大丈夫だから。プラントにはディアッカがいる。それにアスランも。どうにかなる。それにデュランダル議長の最後に取った行動は地球にあるすべての国に対しての脅迫だ。その暴挙を止めたという時点を評価して下さる筈だ。それにこの戦闘の勝者は僕達だ。カガリもいるし大丈夫。だからそんなに不安な顔しないで……」


「キラ………それはわかっているのです。ですがもしもと最悪な可能性を考えるとどうしてもそちらの方に考えが行ってしまうのです。もう二度と貴方には会えなくなるのではと………。キラ……離れないで……おいて行かないで……ここにいて……不安なのです。キラが倒れた時、もしかしたらこのまま会えなくなってしまうのではないかと………そんな不安が押し寄せたのです。メサイアの爆発から貴方の機体が出てくるまでの間心配で心配で仕方がなかった。だから……キラの温もりを確かめさせて………」


 滅多な事がない限り自分を抱こうとしない彼。どんなに誘っても頑なにこう云う状況を回避する。

 でもそんな中でも例外はある。さすがに襲撃されたあの日やザフトに発見され、彼が助けに来てくれなければどうなっていたかわからないあの時はもしもと云う場合が考えられたためか自分の誘いにすんなりと乗って抱いてくれていた。









 自分の不安を和らげるためとここに確かに存在していると云う事を確かめるように―――――










 そしてそんな中でも例外中の例外はあのプラントに上がると自分が言い出した時。

 あの日だけは彼から自分を求めてくれた。



 行かせない様に………



 留めるために………




 意識が混濁して気絶するまで自分を求め、抱いてくれた。あの日の夜の事は忘れられない。作戦決行までの日が浅い中、彼がしぶしぶ納得するまで部屋に閉じ込められ、何度も抱かれ、彼が眠っている間に自分が勝手に行ってしまうのではないかとベッドから出してもらえなかった。腑に落ちないながらも不安げな表情で納得してもらった時には計画の実行が目前に迫っていた。そして決行するまでの間は自分に張り付いて離れようとしなかった。













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