Request novel
□秘密の関係
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少年がものすごい勢いでパソコンに何か打ち込んでいる。その様子を、じっと大人が見ている。
「よっと。これで終わりッ。……できたよ。」
どうやら終ったらしい。大人は少年の元に近づき、少年が打ち込んだと思われるものを確認していく。
「おっもうできたのか?相変わらず早いな。どれどれ…………さすがだな。お前、いずれこれで食っていけるぞ?」
確認し終わった大人は少年の頭を撫で回しそう言った。すると少年は顔全体で喜びを表現し、大人に抱きつく。
「ホント?僕、いつかプロになるのが夢なんだ」
そんな少年を抱きしめながら大人は何か思いついたらしい。
「そうだ、今思いついたことなんだがやってみないか?…………なんだが……」
それを聞いた少年は戸惑った表情を見せる。その後何度も大人と話し合い、決着がついたようだ。
この出来事が少年にとって転機となったのは言うまでもない。