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□A marriage meeting
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ここはオーブ。南海の宝珠。機械技術の発達した軍事国家である。その国の中心はウズミ・ナラ・アスハを国王として国家を築いている。
そのウズミには2人の子供がいた。
その子供は双子であった。このオーブは第一子が家督を継ぐ。しかし、双子だった場合はどちらが家督を継いでもよかった。
だがこの双子、片方は男、片方は女の双子。世間的には男の方、キラが継ぐと思われていた。
キラは実力があり、人望もあるが、表に出ることをあまり好まない。静かな流水の様な、夜の闇を柔らかく照らし、安らぎを与える月の光のような印象を持たせる。
一方、女の方、カガリは活発お転婆。だが、周囲を魅了する明るさを持つ。炎のように燃え盛り、活発に動き回る姿は人々を元気付ける太陽の様な印象を持たせた。
その双子は成長するにつれその特長は顕著になり、家督は早々にキラが辞退した為、カガリが継ぐ事になった。
キラが家督継承を辞退して数ヶ月。キラは父に呼ばれ、執務室に来た。
すると、父、ウズミはキラの目の前に綺麗に装丁されたアルバムの様な物の束を渡した。
「父上、なんなんですか?このアルバムの様な物は」