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□盛夏際 〜追憶の夏 〜
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 第二次ヤキンドゥーエの戦いから数ヵ月後、オーブは大西洋連邦から独立した。

 独立して数ヶ月。オーブも大分落ち着き、復興していた。人々は復興に力を注ぎ、悲しみを乗り越えようとしていた。

 そんな中でなかなか立直る事ができなかった者がいる。キラだ。

 キラは未だ心は時折あの戦時中の中をさまよっており、時々、戦時中の彼に戻ると云う状態であった。

 そんな彼の傍には大戦の折からずっと傍で支えていた女性。ラクスの姿があった。その状態から徐々にではあるが、ラクスが傍にいることで大分立ち直りつつあったある日の出来事であった。


「キラがまた海を眺めて、部屋に篭ってパソコンをいじっているのか?ここ最近はずっとじゃないか?」


 久しぶりの休暇を利用してキラに会いにこのマルキオの伝道所に訪れたカガリは、最近キラの様子がおかしいとラクスに相談されていた。

 カガリはそんなキラが心配になり、休日を利用し、このマルキオ邸に足を運んでいた。

 ラクスが言っていた通り、最近のキラは以前にも増してその傾向が顕著にでてきていた。一時は回復したと思われるように活発とまでは行かないが、孤児院の子供たちとも話し、ラクスと共に面倒を見ていた。

 だが、ここ最近。特にここ数日、キラは部屋に閉じこもり、何かに取り付かれたようにパソコンに向かっている。



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