The oath of the star

□愛し君へ………
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 君と離れてどれくらいたっただろう。

 いつも傍に感じていたぬくもりがここにはない。

 その事実を突き付けられるたびに自分が彼女に依存していた事を思い知る。

 まるで春の木漏れ日の様な笑顔、春の訪れを告げる桜の様な髪、触れれば吸いつく様な肌、近くにいれば香る彼女特有の甘い香り………

 触れたくても触れられない清らかな彼女。

 その清らかさゆえに穢れた自分が触れることをためらう。

 傍にいる事も触れる事も出来なかったのにいざ彼女をこの手に抱きしめてしまえば後戻りできないほどにのめり込んでしまう事は容易に分かっていた。

 だから彼女の思いを知っていてもその思いに応えずにギリギリの距離を保っていたのに………

 なのに誘惑に負けてあの柔らかくて壊れやすい彼女の躯を汚してしまった。



 彼女の香りを――――――



 温かさを――――――




 安らぎを知ってしまった―――――



 知ってしまえば手放したくないと、ずっと彼女をこの腕の中に閉じ込めてしまいたいと、他の男に彼女を見せたくないとそんな狂気じみた独占欲がわいてきてしまう。

 そんなもの自分が望んではならないものなのに………


 だから離れた。


 もう自分のこの醜い欲望に彼女が危険にさらされない様に、そして自分の中に淀む闇に彼女が呑まれない様に―――――


 でも離れてもダメだった。


 既に手遅れだった。


 自分も、そして彼女も………









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