The oath of the star
□穏やかな時
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さんさんと照りつける太陽。人口の太陽は偽りの大地を照らし、昼である事を知らせる。既に太陽は頂点へと達しようという時間でもあるというのに、この部屋の住人は起きようともしない。
いや、起きてはいるのだが、ベッドから出ようとはしなかった。
「キ…ラ、もう昼ですわ」
白い肢体にシーツのみを巻きつけ、その躯のいたるところに赤い華を咲かせたラクスが隣で横になっているキラに声をかける。しかしキラはその彼女の申し出を断るかの様に再びベッドに沈めるとその柔らかい躯を抱きしめる。
「もうちょっとだけ、もうちょっとだけこうしていたいんだ。せっかく休暇が重なったのに明日にはまた離れ離れになるんだ。だからもうちょっとだけ、ラクスを充電させて?」
キラはラクスを雨に濡れた子犬のような瞳で訴えかけ、先ほどと同じ体制を取ろうとする。だが、流石に昨日の夜からのこの状態にラクスの方は限界が来ていた。
「そう言って昨夜からずっとこの状態ではありませんか。わたくし、疲れましたわ。ですからもう今日は終わりに……ンッ」
キラはラクスの言葉を遮る様に唇で塞ぎ、再び彼女を快楽の海に沈めようとした。
2人の休暇がそろう事は大変珍しく、ラクスは明日から視察で暫く帰ってこない。そしてキラもラクスが帰ってくるのと入れ違いで缶詰状態になることが予想される。今日を逃せば下手をすれば1ヶ月は会えなくなる。だから充電と称して屋敷に帰った途端に始まったこの状態に疲労と睡眠を訴える体の為、明日の為にこの状態を打開しようとラクスはこの状態を引き起こした長本人に訴えたのだが、その本人はまだまだする気であり、いったいどこからそんな体力があるのかと不思議で適わない。一体何度目となるのかわからないほどの快楽の波にラクスは再び落ちていった。