The oath of the star
□My beloved lover
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愛する人の寝顔を見る事は至上の幸せ。それが今まで張り詰めて人の気配がすれば飛び起きてしまう様な人の寝顔ならばなおのこと。自分が傍にいても気づかず、むしろ幸せそうに無防備に眠る姿は信頼の証。まだ気を抜けるような状態ではないけれどそれでも自分に見せてくれるこの安らかな寝顔は何よりもの贈り物―――――
My beloved lover
「ん………ここ………は………僕は……………どうして………」
「キラ―――――目が覚めましたの?」
気がつけばいつのまにか医務室のベッドに横になっていた自分。やわらかいラクスの声に導かれて覚醒する。自分は先ほどまでブリッジで指示を飛ばしていたはずなのに一体いつの間にここにきて寝ていたのだろうか?