小説
□不機嫌な理由
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「若」
「・・・・・・」
「若」
「・・・・・・」
「・・・若」
「・・・・・・」
「おい、聞こえてんだろ?!」
「・・・なんですか?」
「俺様に構え」
「嫌です。俺、暇じゃないんで」
「空みてるだけじゃねぇか!」
「はぁ・・・・煩いですよ。黙っててください。気が散ります」
「気が散るって・・・お前!空見て「うるさい」・・・・・」
この野郎・・・
今日はやけに不機嫌だな・・
眉間に皺を寄せて、露骨に嫌そうな顔を隠そうともしない。しかもちっ、と盛大な舌打ちつきだ。
否、それはいつものことだな・・・
しかし今日はいつもより酷い気がする。
俺の家に拉致ってきたのが気にくわねぇのか?
否、それもいつものことだ・・・・
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