■都市伝説□
□手合わせ
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手合わせ
昔の小学校の話。
Aという体の弱い男の子がいた。
毎年運動会には出れないほど体が弱かった。
その小学校も運動会の季節がやってきた。
でもAは運動会に出れないのでしょんぼりしていた。
でもだんだんよくなってきたのか、運動会に出る許可がおりた。
Aは大喜びした。
そして運動会当日…Aは長距離に出た。
自分からやりたいと言い出したのだ。
そしてみんなの大歓声と拍手の中、ビリではあったが走りきった。
その瞬間、Aは倒れそのまま帰らぬ人に…。
Aの親は走りきる瞬間に写真を撮っていた。
それを最後の思い出として現像しようとお店に持っていった。
しばらくしてAの母が写真を取りに来た。
すると店員は
「この写真は見ない方が良いですよ」
と言ってきた。
でもAの母は、思い出だから一応もらっておく、と言い受け取った。
その写真はゴールの瞬間の写真だったが、見たときAの母は思わず写真を落としてしまった。
だって、その写真のみんながAにむかって手を合わせていたんだから。