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□大気圏外より愛を込めて!
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ハローハロー、
遠い天空の君へ
丁度さっき、地球に残してきた恋人から、可愛らしい内容(多分)の手紙が届いた。
わしはそれを見返しては、ニヤつく顔を元に戻すのに必死になっているわけで。
「陸奥ー」
「何じゃ」
手紙の向こうに光る、船から見下ろす星々に思う。
それをポツリと口にしたら、陸奥はこちらが面白くなるくらいに面倒臭そうな顔をした(傷つくのー)
「宇宙と地球っちゅうのは、一体どこが境界なんかのー」
宇宙へ行く、と旅立ったものの、いまいちそれに届いたという気はしない。
ならばここはどこなのか。
わしはいつ地球を脱したのか?
「理論的に答えて欲しいのか?」
「アッハッハ、何だか急に偏頭痛に見舞われたきにヒッヒッフー」
空はどこまでも続いているとはよく言うが、自分がいる位置が空というものの一箇所であるならば果たしてその言葉は適用されるのか。
「このモジャモジャが。
遂に子が産めるまでに至ったか。女遊びは程々にしろと言うたきに、だから性病なんぞに罹るんじゃ」
「アッハッハー、殺すぞクソアマ」
普段使わない頭だ、酷使しすぎたのか本気で頭痛がし始めた。
ついでにここ最近の(主に陸奥のツッコミ云々による)精神的打撃によって心が痛い。
「ない頭でグダグダ考えても仕方なかろう。
そろそろ燃料も切れるきに、一時地球へ帰ったらどうじゃ」
「!」
何じゃ何じゃ。
陸奥…おんしもしやわしに惚れちゅうがか?
そこまで心を読めるとは、きさんも意外に一途じゃのー。
じゃが残念ぜよ、わしには地球で帰りを待っとる可愛いハニーがおるがぜよ。
陸奥の気持ちは嬉しいが、応える訳にはいかんきに「死にたいのか鳥の巣頭」
「すいません」
やっぱり陸奥はこうでなくちゃのー(アレ、何だか視界が霞んで来たぜよ)
とは言え既に心は軽く弾んでいて。
土産は何にしようか。
アイツは何でも喜ぶしのー。
ああそうじゃ、偶には金時達にも会いに行こうかの。
どうせ奴らも暇しとるじゃろーし、わしの可愛い彼女でも紹介しちゃろうか。
(そんで羨むがいいき)
「よォォし!全速前進!!
地球に帰還するぜよォォォ!!!」
ハローハロー、
愛しい母星、そして君へ
大気圏外より、愛を込めて!
お元気ですか?お体が心配でなりません。
陸奥さん達とは仲良くしていらっっしゃるでしょうか。
くれぐれも迷惑だけにはならないように、精々結婚資金でも稼いで来て下さい。
追伸、
早めに返って来なかったら、
私銀さんと浮気しちゃいますよ。
***
…何だこの駄作はorz
初、もっさん夢でした。
この人視点で持ってくると、書き難いこと山の如しです。
(080219)