clapping

□The Blue Days Book
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誰でも落ち込む日がある。

誰でも落ちこむ日がある。
そういうみじめな日は最低の気分で、
むっつりとだまりこみ、
孤独で、
ぜんぜん、元気なんかでない。
自分自身がとるに足らないちっぽけな存在に思える日は
なにもかも手が届きそうにない。
せっかくのチャンスもモニにできない。
立ち上がることさえ、むずかしい。
そんな日はみんなから意地悪されているような気分に陥る。
(相手にされないよりましなのに)
欲求不満や不安を感じ、
イライラして爪をかみ
三段重ねのチョコレートケーキを一息にたいらげたい!
―――そんな衝動にかられる。
落ちこむ日はまるで悲しみの海に漂っている気分だ。
今にも涙があふれそうなのに、その理由も分からない。
あげくの果てに、
人生を無駄にすごしているような気がしてくる。
いつまで持ちこたえられるかわからず、
「ひと思いに、撃ち殺してくれ!」と叫びたくなってしまう。
落ちこむ日はふいにやって来る。
寝起きの気分はパッとせず顔つきもさえない、
しわが増えているのを発見し、
ちょっぴり体重が増えたり、
鼻の頭に大きな吹出物ができていたりする。
デート相手の名前を忘れたり
恥ずかしい写真がみんなの目に触れてしまうことだってある。
捨てられたり、離婚したり、クビになったり、
みんなの前で笑いものになったり、
人聞きの悪いあだ名に悩んだり、
クセ毛に悩まされる日だってある。
今の仕事にイヤ気がさしているのかも。
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