ソノホカ
□キャンパスノートに綴った言葉
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「俺は使うなって言わなかったか、糞チビ」
「ご、ごめん、なさ…っ、あっ!」
「俺の命令に逆らうとどうなるか、まだ分かってねぇのか?」
「違…っ、んっ、やぁっ…」
「二度と逆らおうなんて気が起きねぇように、きっちり躾けてやらねぇとな」
「い…、あっ、あっ、あっ…、ああっ!!」
何度も途切れそうになる意識を、その度引き戻され
るという責苦の中で…。僕は生まれてこのかた、したことのないくらいの後悔をしていた。
事の起こりは、数時間前に遡る…。
使うな。と言われていたのは分かっていた。
勿論、逆らう気なんて毛頭なかった。
だけど…、進さんがいたから。
勝ちたい、と。今の自分の力を試してみたい、と思ってしまったから。
「……っ!!」
助っ人として参加した試合で、デビルバット・ゴーストを使った後。突然走った足の痛みに、セナは眉をひそめた。
使い慣れない大技に、まだ足の筋肉や関節が付いて行ってないのだろう。がくがくと震える両膝が、軋むように痛んだ。
『デビルバット・ゴーストは封印しろ』
そのヒル魔さんの言葉の意味が、今なら良く分かる。