ああ、やっときみたちは出会えたんだね。こんなにも長い月日が経ってしまったのに、きみたちはお互いを忘れないなんてすごいや。…これが愛のちから?…そっか、すごいんだね、愛のちからって。ぼくもみてみたい。でも、無理みたいだ。ほら、脚が折れそうなんだよ。体中ぼろぼろで痛くて、いたくて。きみたちを最期まで見届けたかったけど、だめかぁ。ああ、願わくば、ただ、ただ、ぼくのぶんまでしあわせに。(なんて)(ぼくはただの青いベンチなんだけど)