〜Long Stories〜

□第三話 想いよ届け
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「はあ、はあ、はあ」



ヒナギクは走っていた

あてもなく……

走っていなければやりきれなかったから

走らないと、地面に座り込んで泣き出しそうだったから

走っていれば、少しでも忘れることができそうだったから


そんなことを考えながらヒナギクは立ち止まる

肩を上下しながら呼吸する
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