灰色ノ君ト私
□+one night+
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―――ガチャ
「………コムイ 任務か?」
静かに入ってきたのは、長い黒髪を高いところで括り、腰には六幻と言う黒い刀を挿している神田ユウだった。
「やぁ、神田くん。君のお察しのとおり、少し調べてきて欲しい事があってね。」
いつもならウザいくらい明るいのに、何やら深刻な顔をしているコムイ・リー。
神田がソファーに腰を掛けたのを見て、話を続ける。
「一か月ほど前、ある森へ入ったっきり男性10名が消えたという噂が出てね。もちろん僕はすぐに捜索部隊を送ったんだけど、森には誰もいないし何も出てこない、お手上げだった。」
そう言うと、コムイは机の上にある散らばった書類に手を入れて何かを探し始めた。
「? だったら、調べる必要ねぇじゃねぇか。」
神田がそう言った時、コムイは探していたものを見つけたらしく、それを持っている手を高々と上げていた。それは、束ねられた紙だった。
そしてそれを神田に手渡す。
「・・………これは?」
+continuance+ →