話
□小鳥の傘を
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ゆっくりと雲がのぼってくる
やっといなくなったと思ったのに、雨雲は一生懸命一日かけてはい上がってきやがる。
さあ、この街に雨が降る。
ざあっ、と大きく降れば公園でのお仕事は終わり
雨と共に奴らが降りてくるから。
奴らがやってくると政府の人たち、どこにいたって俺を捕まえに来る
そのせいで子供たちとも遊べないし、せっかく買ったかわいいトランクもなくしちゃったよ
でも、ちゃんと雨を迎える
傘持って。迎え撃つ。
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