□後悔しないで
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ぶらりと左腕が肩から垂れ下がり、脚をびっこひいて歩いていた。

モンスターを倒して今から帰宅するところだった
ぐったり疲れきって帰るところ。
、だった


なのになんでよ!

早く帰ってシャワーを浴びたいのに。

なのに、ここはどこだ。
真っ暗な部屋で黒い軍服のような制服を着た男達が俺を見下ろして嬉しそうにほくそえんでるんだ

腕を後ろに束ねられ、さるぐつわをされ、拘束された俺は、男達の一人を精一杯鋭く睨みつけた。

「なんだいヒーロー、目隠しもされたいのかい?」
ぐっと詰め寄られ、抵抗できない恐怖を感じ、ぎゅっ目を閉じて首を振った。

「かわいい、素直な子」

冷たく言い放つと、怖じけづいてしゃかんでいる俺を乱暴にを立たせた。

男は周りの奴らに何やら司令をだし散らせた。
奴らはそれでも俺を見ていたが、男が怒鳴ると全員逃げるように消えていった。どうやら俺は1番偉い奴に喧嘩を売ってしまったようだ。なんでこんなことに。

「さあ、こんな広いところでは落ち着かないだろう、ついてこい」

男は、ついてこいといったくせに、後ろにまわりこんで俺のケツを蹴った。早く歩け、と言う。
まったくなんて奴だ。
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