歌姫
□Invasion
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大切なものだけを光にかえて
遠い空越えていく強さで…
「帝国軍ジュール隊隊長のイザークだ。現在、ザラ帝国はこの国を侵略する作戦を行っている。先ほどの砲撃はそれを分かってもらうための警告である。政治に関わっている者はついて来てもらう。…シーゲル・クラインとフレイ・アルスター、居るな?」
「連れて行って…どうするのですか?」
ラクスは2人をかばうように前に出て尋ねた。
「ラクス・クラインか。貴様が知ることではない。…悪いようにはしない」
シーゲルはゆっくりと立ち上がった。
フレイは拒んでいる。
「ぃゃ…いやよっ!なんで従わなきゃいけないのよ!?」
「…さっきの大砲を、この木めがけて撃っていいのか?」
オレンジ髪の、少し吊り目の男が言い放つ。
その言葉が効いた。
…結局逆らえず、2人は手枷をつけられ連れて行かれた。
「フレイ…、お父様……」
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