歌姫

□Met again
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 美しい夜明けを
 ただ待っていられたら
 綺麗な心で…






キラが訪ねて来てから、数日。
ラクスはずっと悩んでいた。


何もしないわけにはいかないから、取りあえず、カメラと盗聴器は取り付けた。

アスランがカメラの前で、そして盗聴器の近くで裏切りの話をしないように促すしかない。


「このまま、訪ねて来ないでくれれば…」


でも、その願いは叶わない気がした。

わざわざ罠を仕掛けたのだから、どうにかアスランを送り込んで来るのだろう。




今日は朝から綺麗に晴れている。
窓から青い空が見える。

空は、平和な頃と変わらない。

最近は、日課だった散歩も買い物も、行けない。


ラクスは溜め息をついた。





その頃、クライン邸に近付く人が居た。


ラクスはまだ気付かない。




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